ムルさんの作品『アンドロイドは母子でツガウ夢を見るか?』FANZAにて購入。


母親への複雑な感情とアンドロイドを絡めたSF設定を組み合わせたお話。
本作で印象的だったのは、そこにアンドロイドという要素が入ってくるところで、本来であれば成立しない関係性をSF的な設定によって少しずつズラしていく構成になっており、単純な背徳感だけではなく、「本人なのか、別の存在なのか」と意識させる部分もあり、SF設定を活かした見せ方が良かったです。
アンドロイド側も、見た目や雰囲気は母親によく似ていながら、表情や反応の違いによって別のキャラクターとして見えてくるのが良く、疑似的な存在として扱われていたはずなのに、やり取りを重ねる中で少しずつ感情がにじんでいくようにも感じられ、単なる代替では終わらない存在感がありました。
主人公の中にも、憧れと戸惑いが入り混じっていて、簡単に割り切れない感情が見えるところも印象に残りました。
本物の母親とアンドロイドの母親間で気持ちが揺れていく構成はかなり独特ですが、個人的にはこの作品ならではの面白さとして楽しめました。